坦々麺のバリエーション

坦々麺の基礎知識

 

 

うどん、そば、ラーメンなどの麺類はいつでも大人気ですが、坦々麺(たんたんめん)もすっかり麺類の人気メニューそして定着するようになっています。

 

 

本場中国では「タンタンミエン」と言うようですが、これは辛みを利かせた挽肉にザーサイの細切りなどをのせた中国四川省を発祥とする麺料理となっています。

 

 

最近では日本のみならず香港やその他各地でも、いろいろアレンガがされて、麺料理の一種として定着しています。

 

 

もともと「担担」とは成都の方言で天秤棒のことですが、その昔、担いで売り歩いた麺料理だったことからこの名称になったようです。

 

 

日本の坦々麺はラーメンと同様に汁のある麺料理となっていますが、中国四川省では、「汁なし坦々麺」が一般的に食べられています。もともと天秤棒を担いで売り歩いていたものなので、大量にスープを持ち歩くのが困難だったわけで、小さな汁椀に入れて売られ、丁度小腹が空いたときに食べるファーストフードの一種のような存在となっていました。

 

 

味付けについては、四川風の花椒、ラー油の風味を活かした醤油系のたれを少量使い、茹でた麺を入れてから、「ツイサオ」と呼ばれるそぼろ豚肉、ネギ、ザーサイなどをのせて仕上げています。

 

 

豚そぼろは、豚肉をみじん切りにして、中華鍋で料理酒、甜麺醤、塩、醤油を加えて炒めているのが特徴です。これが原型なわけですが、日本では独自のアレンジが進んでいったということになるでしょう。